クリエイターが小規模事業者持続化補助金を有効活用する方法 その1

その1 クリエイターで小規模事業者持続化補助金の活用が向いている場合

補助金活用方法について のるん行政書士事務所 からおすすめの方法を解説

クリエイターで小規模事業者持続化補助金の活用が向いている場合と、
あまり向いていない場合の両方をわかりやすく解説します。
本記事では、その1として「向いている場合」を解説していきます。

補助金名 : 小規模事業者持続化補助金

「クリエイター」と一口に言っても、さまざまな種類のクリエイティブ業があります。
映像、イラスト、音楽、服飾、工芸品、デザイン 様々な分野がありますが、
今回 小規模事業者持続化補助金 の活用方法についてお話しする上で、
キーとなる考え方が、設備投資あるか、ないか です。

目次

事例1 : プリントTシャツのデザイン → プレスして製作→Tシャツ販売 →webで宣伝
事例2 : 録音、収録、配信スタジオを作る→web予約システム導入
事例3 : 有料作品の販売のため、web広告を出稿し、作品の売上アップをはかる。※
事例4 : ファッション・服飾展示会に出展し、自社ブランドの服をPRする
事例5 : アトリエをオープンするための内装設備費

小規模事業者持続化補助金の補助額について

補助額は50万円〜200万円 補助率は3分の2 (目安)
つまり、75万円分対象経費があると、50万円が後で戻ってくるというシステムです。
補助額を最大にした場合、300万円分の対象経費で200万円がもらえます。
※申請枠によって最終的な補助額と補助率が決まります。

小規模事業者持続化補助金の対象経費

機械装置費、広報、ウェブサイト関連費、展示会出展費、旅費、開発費、

資料購入費、雑役務費、借料、設備処分費、委託・外注費 など 

となっており、対象経費は多岐に渡りますがクリエイティブ事業を行う上で、
より有効な補助金活用事例を下記に記載します。

クリエイターで小規模事業者持続化補助金の活用が向いている場合

設備投資がある場合、これは小規模事業者持続化補助金がめちゃくちゃおすすめです。

具体的にどんな事業で、どんな規模感でどんな見積もりで申請するとよいのかという事例を
これまでの申請経験を元にかなり具体的に記載していきます。
※実例をそのまま掲載しているのではなく、これまでのご依頼事例を元に当事務所なりの見解を加えて記載しております。

事例1 : プリントTシャツのデザイン → プレスして製作→Tシャツ販売 →webで宣伝

→ 小規模事業者持続化補助金を活用し、Tシャツのプレス機を購入 、宣伝のためwebサイトも作る。

業務用のプレス機だと単価10万円〜30万円ほどのものが多いので、
機材の購入費としての小規模事業者持続化補助金を申請するのはとてもおすすめの使い方です。
機械代+宣伝ページ制作費で対象経費60万円、補助額40万円 などが目安となります。

事例2 : 録音、収録、配信スタジオを作る→web予約システム導入

→ コンピュータシステム・音響システム・映像システムが揃った、Vtuberが利用できる配信スタジオを作る

デジタルミキサー・レコーダー、マイクなどの機材を総額100万円ほど購入し、
個人の利用者が気軽に配信が行えるスタジオを作り、web予約できるようにする。
機材費+予約システム費で対象経費120万円、補助額80万円 などが目安です。

上記のような金額感と事業規模の場合ですと小規模事業者持続化補助金の活用がかなりおすすめできます。

※ モーションキャプチャーのスタジオや3DCGのためのスタジオなど、単価500万円を超える高価機材を導入するスタジオを作る場合は、小規模事業者持続化補助金ではなく ものづくり補助金 の活用がおすすめです。

事例3 : 有料作品の販売のため、web広告を出稿し、作品の売上アップをはかる。※

→ 工芸品や絵画、ハンドメイド雑貨の販売を行っている場合、自身の作品の認知を広げ、売上アップをはかるためにSNS広告やweb広告を出稿する

3ヶ月など一定期間、自身の作品のPRのためにSNS広告を出稿する、
新作をPRするためもPR動画を作成しweb広告を出す、といった取り組みに対し、
月額20万円×3ヶ月 広告出稿などのプランで、60万円経費を使った場合などです。

※ただし、この場合 経費の区分は「広報費」ではなく、「ウェブサイト関連費」となり、
補助率4分の1、かつウェブサイト関連費だけでの申請が不可なので他の経費と合わせての申請となります。

広告出稿「ウェブサイト関連費」60万円 内15万円が補助
+(例 : チラシ作成費or ハンドメイド展示会出展 30万円) 内20万円が補助

対象経費90万円、補助額35万円 となります。

事例4 : ファッション・服飾展示会に出展し、自社ブランドの服をPRする

→ 自身のアパレルブランドのサンプルを展示会に出展し、バイヤーなどに対して営業を行う。

例 : FaW TOKYO(ファッション ワールド 東京)合同展示会 manicolle tokyo(マニコレトウキョウ)

合同展示会「CHOIS(チョイス)」、ほか多数

こういった展示会出展で、少間料金(スペース代)+装飾/施工費などで
20〜60万円程度の予算がかかる場合、小規模事業者持続化補助金がおすすめです。

対象経費60万円、補助額40万円 となります。

事例5 : ミニギャラリーやミニライブハウスをオープンするための内装設備費

→現在経営している飲食店の一角をミニギャラリーやミニライブハウスに改装する、
現在空き家となっている物件をアトリエ&作品販売所として改装する。

など、場所の活用のために工事、施工を外注する場合も小規模事業者持続化補助金がおすすめできます。

改装工事外注費で対象経費300万円、補助額200万円 が目安です。

※改装リニューアルに伴ってスタッフの賃上げを行うことで
補助額を150万円引き上げ、最大補助額200万円となった場合を想定したケースです。

最後に

ここで記載した活用事例における補助額の目安は、2025年10月18日時点の公募要領に基づく
当事務所なりの見解であり、最新の情報は随時 事務局が公開している最新の公募要領をご確認ください。

小規模事業者持続化補助金は、細かい要件によって、補助額や補助率の条件が変わります。
本記事の記載内容は大まかな参考目安としてご活用ください。

その2 クリエイターで小規模事業者持続化補助金の活用があまり向いていない場合 
は次回の記事で公開します!!

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