
日本とイギリスを跨ぐ、学術的な側面が強いプロジェクトが対象の助成制度
対象となる分野
視覚芸術、舞台芸術、人文学、社会科学、自然科学、ビジネス研究、教育など、多岐にわたる分野が対象
応募方法・要件
- 申請書の記入: すべての申請書は英語で記入する必要があります。
- 応募締め切り: 年2回、3月31日と9月30日です。
- 応募資格: 奨励助成、重点助成ともに、日本または英国に主体を持つ個人・団体が対象です。
助成要件
奨励助成
助成額は 2,000ポンドから9,000ポンドで、日英間の相互交流の促進・支援につながるプロジェクトを実施する個人、団体、グループを対象とします。使途目的は、教育的交流、草の根交流、学術研究調査、また会議や展覧会をはじめ奨励助成の目的に沿うプロジェクトやイベントの開催など様々です。新規プロジェクトを歓迎します。
(約32万円〜150万円)
重点助成
助成額は9,000ポンドから18,000ポンドで、日英の研究機関・団体間の共同プロジェクトが対象となります。学術、芸術、文化、教育の幅広い分野を対象とし、長期的な視野に立つ提携プロジェクトであることが望まれます。
(約176万円〜352万円)
制度の成り立ち
The Daiwa Anglo-Japanese Foundation(大和日英基金)は、1988年、大和證券株式会社(当時)寄付により、英国の非営利団体(チャリティー)として設立された制度です。 (引用 : https://dajf.org.uk/ja/about)
英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。
- 日英関係への貢献に意欲的な個人・団体の様々な分野におけるプロジェクトに助成金を贈呈。
- 英国の大学卒業者を対象とし、日本研究及び日本語学習のための奨学金の授与。
- 英国における日本理解促進を目的としたイベントを年間を通じて開催。

助成制度の意図
制度の成り立ちからも分かるように、日英それぞれで活動する人々の学術的な交流を望む制度であると言えます。また、商業的な事業は申請対象ではないという点からも、
長期目線で日英両国の発展に寄与するようなプロジェクトを採択の対象とするという意図が感じられます。
採択事例からの分析
2024年3月期の採択プロジェクトを例に取ると、
全32プロジェクトの内21プロジェクトが大学関連のプロジェクトとなっており、実に65%に及びます。
(参考 : https://dajf.org.uk/ja/grants-awards-and-prizes/recently-funded )