補助金分析 令和7年度 芸術文化振興基金の採択状況を分析!

最新の芸術文化振興基金 採択状況を分析し、採択される事業や傾向についてまとめました。

のるん行政書士事務所 代表本田です。
今回のコラムは、芸術事業の補助金として歴史が古い芸術文化振興基金について最新の採択状況を分析し
当事務所なりにまとめた内容となっております。

末尾に引用元の資料を記載しておりますので、詳しく知りたい方はそちらも併せて参照ください。

芸術文化振興基金 について

この制度は 全ての国民が芸術文化に親しみ、自らの手で新しい文化を創造するための環境の醸成とその基盤の強化を図ること を目的として作られた制度であり、
プロ〜地域に密着した文化〜アマチュアまでそれぞれ資金援助の枠があることが特徴です。

現在は
① 芸術創造普及活動
② 地域文化振興活動
③ 文化振興普及団体活動
   の3部門が存在しており、活動の内容に併せて申請を行います。


芸術文化振興基金の歴史

本補助事業を管理、総括している独立行政法人日本芸術文化振興会の前身となる特殊法人国立劇場が
昭和41年7月、国立劇場法に基づき設立され、
今回のテーマである芸術文化振興基金 の補助制度は1990年度(平成2年度)からスタートしました。
2025年現在では35年の歴史ある資金援助制度となっています。

令和7年の採択状況について

① 芸術創造普及活動

芸術分野は、
・現代舞台に分類される 音楽/舞踊/演劇
・伝統芸能・大衆芸能の公開活動
・美術・メディア美術
・超域的芸術創造活動
・国内映画祭に関する活動 で

応募件数 : 711件 に対し、採択件数が238件 で採択率は33%となります。
演劇の採択率は30%、伝統芸能は31%と低めになっていました。

② 地域文化振興活動

芸術分野は、
・地域文化施設公演・展示活動
・歴史的集落・町並み・文化的景観保存活用活動
・民俗文化財の保存活用活動

応募件数 : 216件 に対し、採択件数が107件 で採択率は49%となります。
採択率を見ると2分の1 近くあり、他と部門と比較すると採択されやすいと言えます。

③ 文化振興普及団体活動

芸術分野は、
・アマチュア等の文化団体活動
・伝統工芸技術・文化財保存技術の保存伝承活動

応募件数 : 185件 に対し、採択件数が65件 で採択率は35%となります。
全部門中、最も申請件数が少ない部門です。
また、芸術文化振興基金 においてアマチュア芸術団体に対する助成が出ていることはあまり知られていない印象があります。

まとめ

歴史が古く、毎年申請のチャンスがあるのが 芸術文化振興基金、
採択率は半分以下であるものの、企画を練り事業計画を立てて念入りに準備をした上で
複数回申請を行うことで採択のチャンスが巡ってくると言えます。
例年11月ごろから募集開始となるため、(情報の公開は10月ごろ) 
お早めの準備がおすすめです。

引用 : 令和7年度芸術文化振興基金及び文化芸術振興費補助金による助成対象活動が決定しました
資料 : 芸術文化振興基金助成対象活動 決定
https://www.ntj.jac.go.jp/topics/kikin/2024/r7saitaku/

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